対応フォーマットの件

決定を保留していた対応フォーマットの件ですが、正直、ベンダー独自のフォーマットの仕様を一から理解するのが面倒くさいので、とりあえず既に知っていてるPLYに対応することにします。実装に関しては、スタンフォード大学Cのライブラリを公開しているので、そのまま本体に組み込む予定です。ただし、PLYはあくまで即席対応という認識であって、将来的には、既存のシーン記述言語(RIBまたはPOV-Ray)を標準フォーマットととし、これに一本化したいところ*1バッドノウハウであるファイルフォーマット関連の作業は、さっさと対応を済ませて、肝心のアルゴリズムの方に注力していきたいです。
実は他のレンダラーを参考にしようと、http://nyaxtstep.com/projects/nytrを調べてみたのですが、独自フォーマットのテキストデータを正規表現を駆使してパージングしていたのはちょっと驚きました。XMLのようにベンダーに依存しない業界標準的なフォーマットが存在しないため、皆さん悩んでらっしゃるのでしょうか*2
シーンのインポート機能と現在後回しにしている部分の実装(層化サンプリングとか乱数生成器とか)が終わったら、ひとまず公開したいと思います。その後どのように展開していくかは追々考えるということで。

*1:DSLの代わりに汎用のスクリプト言語で記述できると、表現方法の自由度が高くなってうれしいかも。ただし、インタープリタを内蔵するか単なる中間フォーマットへのトランスレータに留めるかは迷うところです。

*2:VRMLの後継として国際標準を目指したX3Dはどうなんでしょうか?